解決事例
家族信託・お客様インタビュー F様
- ご相談者
- (お父様とお母様)神戸市 (長女F様)神戸市
- ご相談内容
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(長女F様)
ネットで家族信託のことを調べていると、神戸新聞で家族信託のことが取り上げられている記事を見つけました。
そこに国本司法書士事務所のことが書かれていましたので、一度相談してみようと思い、問合せをいたしました。
- 解決内容
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お父様とお母様はまだまだお元気でいらっしゃいましたが、お子さんは長女のF様だけ。
F様にとって将来お一人で、お父様とお母様のお世話をされることから、これから始まるであろう介護費用などの事が心配とのことでした。
そこで、今回、お父様とお母様お二人が共有で所有するご自宅のマンションと、現金を長女様に託していただくこととし、お父様を委託者とする信託契約書、そしてお母様を委託者とする信託契約書の2つの信託契約書を作成させていただきました。
長女F様には、2つの信託の受託者になっていただきましたが、これでご両親の財産管理を法的に確実に行うことができるよになりました。
長女F様より家族信託のお問い合わせをいただきました。
ちょうどその直後、家族信託セミナーを開催する予定でしたので、事務所での相談の前にお母様と長女様には国本司法書士事務所開催の家族信託セミナーにご参加して頂きました。
■その際のセミナーのお知らせはこちらから<<<家族信託セミナー
■これから行うセミナーはこちらから<<<令和2年2月15日と2月29日家族信託セミナー
セミナーでは、毎回、家族信託の仕組みを簡単にお話します。そしてその仕組みを使ってどんな風に財産管理をしていくのか、家族信託の事例をいくつかご紹介しています。
セミナー終了後、お母様と長女F様には事務所に来て頂き個別のご相談をさせて頂きましたが、親子でセミナーに参加していただいておりましたので、しっかりと家族信託の内容をご理解していただいた上で、打合せをスムーズにスタートすることができました。
お客様インタビュー
- ネットで家族信託のことを調べられた、とのことでしたが、きっかけはどんな事が不安で調べられたのでしょうか?
- ネットを検索していると「両親が認知症になると預貯金が引き出せない」という記事をみて、両親の将来のことが心配になりました。
せっかく両親に蓄えがあっても、認知症になれば引き出すことが出来なくなる。両親のために使ってあげることが出来なくなるのは困る、と思いました。
- お母様と長女F様には家族信託セミナーに参加していただきました。セミナーに参加されたご感想はいかがでしたでしょうか?
- (長女F様)
セミナーを聴いて、家族信託をしておかないとだめだなあ、と改めて思いました。
(お母様)
私も家族信託で娘に元気なうちに託しておかないと、と納得いたしました。
- セミナーの後、お父様に家族信託のお話をして頂いた際、お父様は何とおっしゃっていましたか?
- (長女F様)
父に家族信託をしてほしい、と話をすると、「お前に任せるよ。よろしく頼む。」と言ってくれました。
実際に信託契約書の作成のために何度か打合せをしている際中にも、無事に信託契約書の作成が完成した後も、父から「有難う」という言葉をかけてもらいました。
そして、今回の家族信託がきっかけで両親の自宅にも頻繁に行くようになりました。
- お費用についてはどう感じられましたか?
- (長女F様)
家族信託を行うには費用がかかることだと当然に思っていました。
後見制度を利用した場合と比べると、後見制度の場合、何年で終了するか将来の期間が見えてきません。その期間中、後見人の報酬がかかります。
一方、家族信託の場合、費用がかかるのは最初の段階だけですので、そう考えると特に高いとは思いませんでした。
- 信託契約が無事に終了して、お母様の今の感想をお聞かせください。
- (お母様)
無事に信託契約が終了して、気が楽になりました。
一人娘ですので、私たち両親の負担が娘一人にかかってきます。家族信託なら心おきなく娘に託すことができます。「娘に任せた」という思いで今はとても安堵しています。
- 長女F様は一人っ子でいらっしゃいましたので、万一に備えて、長女F様のお子さんに第二受託者になって頂きました。お子さん達は家族信託について何かおっしゃっていましたか?
- (長女F様)
子供たちは、私と両親が家族信託をしているのをみて、「大変だね」と言っておりました。
ですが、将来、私たちの世代もまた子供たちに託す時がやった来るはずです。両親の財産管理をしている私の姿をみて、きっと子供達も色々と考えてくれていると思います。
- 最後にこれから家族信託を検討してみよう、と思われている方にひと言メッセージをお願いいたします。
- 家族信託をやっておけば安心できます。長寿社会の現代だからこそ、今の段階で出来る対策をしっかりと取っておいた方がいいと思います。
- ■国本からのひと言
- 親が認知症になってしまっても、親が蓄えた預貯金で豊かな介護や生活を送らせてあげよう、と思うのは子供として当然思う感情です。
そしてF様は一人娘でいらっしゃるからこそ、お父様のこと、お母様のこと、自分がしっかりと面倒みないといけない、と人一倍強く思われていらっしゃるのだな、何度も行う打合せで私が感じた印象でした。
そのお気持ちをご両親がちゃんと受け取って下さっている、そんな素晴らしいご家族です。
信託契約書の打合せでは契約書の条項について詳しくご説明をしながら進めていくのですが、難しい内容にもかかわらず、お母様はいつも笑顔でF様に「任せたからね」とおっしゃていたのが、とても印象的でした。
そして、大変そうだね、と感想を述べられた長女F様のお子さん達ですが、きっとF様のご両親に対するお気持ちはしっかりとお子さん達に伝わっていると思います。
お父様とお母様が託されたのは財産だけでなく、長女様の思いも次の代に託したのだと思います。
家族信託というお仕事を通じて、そんな家族の思いにふれることができ感謝の気持ちで一杯です。
有難うございました。