解決事例

家族信託・お客様インタビュー A様

ご相談者
Aご家族様(お母様)神戸市東灘区(長男様)神戸市東灘区(二男様)神戸市東灘区 
ご相談内容
70代後半の母の体調が悪く、母の財産管理について不安があります。母が元気なうちに対策を取っておきたいと考えています。家族信託を検討しているのですが、詳しく教えてください。
解決内容
お母様の体調が優れないことがきっかけで、長男様と二男様がお母様の財産管理の方法を検討されていました。
70代と年齢的にまだお若いお母様ですが、お母様自身これからの財産管理に不安を感じられているご様子でした。
そこで、お母様名義の自宅のマンションと預貯金の一部を信託財産とし、長男様が受託者として管理できるよう次のような信託を設定することをお勧めしました。

(信託の内容)
 委託者兼受益者  お母様
 受託者      長男様
 受益者代理人   二男様
 信託する財産   お母様名義の不動産と預金から出金した金銭●●円

お客様インタビュー

初回のご相談には長男様にお越しいただきました。家族信託を知ったきっかけを教えてください。
(長男様)
おそらくNHKの番組だったと思いますが、家族信託の特集番組を見たことで家族信託という財産管理の方法があることを知りました。
国本司法書士事務所にお問合せいただいた理由を教えてください。
(長男様)
母も私たち兄弟も神戸市東灘区に住んでおり、打合せに何度か事務所に訪問する必要があるだろうと思い、母の自宅から近い事務所を探していました。
母の自宅から近くて通いやすい国本司法書士事務所を選びました。

ホームページを見ると、今まで数多く家族信託の組成を担当し経験豊富であることも、国本司法書士事務所に相談してみようと思った理由の一つです。

相談に伺う前にホームページに掲載されている「家族信託・お客様インタビュー」を読みました。どんな家族がどのような事情で家族信託を行ったのか知ることができとても参考になりました。
初回のご相談のあと、ご家族で家族信託について話をされましたか。
(二男様)
兄から相談内容について報告を受けました。

私自身、母の体調が悪化した場合の財産管理のことが心配で、母が元気なうちに出来る限りの対策を取っておきたいと考えていました。

兄から家族信託の仕組みなどを聞き、家族信託であれば母が抱いている財産管理についての不安を取り除くことができ、その結果、母の体調も快復するのではないかと思いました。
財産管理の方法として任意後見や法定後見制度がありますが、家族信託を選択された決め手は何ですか。
(長男様)
任意後見の場合、任意後見監督人が選任され家族以外の第三者が関与することになります。
そのことに対して私たち家族は少し抵抗感がありました。

私も弟も母の近くに住んでおり、今まで二人で母をサポートしてきました。
できるだけ家族の間で解決したい、という思いがありましたので、母や弟とも話をして家族信託を選択することにしました。
信託契約締結までに、皆様には何度も打合せため事務所にお越しいただきました。不安だったことはありますか。
(二男様)
1回当たりの打合せの時間が長く、母の体力が持つか毎回心配でした。
途中、母の体調が悪くなったため、しばらく間、打合せを延期しましたが、その後、体調も良くなり信託契約の締結に至りました。
母も最後まで頑張ってくれました。
信託契約書の条項など読み合わせを行ってきましたが、難しくなかったですか。
(長男様)
初めて「信託」という法律に触れ、最初は「家族信託」というものがどのような仕組みなのかイメージすることができず難しく感じました。

ですが、司法書士の国本さんが信託契約書の条項を一つ一つ丁寧に説明してくださり、徐々に家族信託がどのような制度なのか理解することができました。
安心しながら打合せに臨むことができました。

(二男様)
私も最初は難しく感じましたが、司法書士の国本さんが図等を使って分かりやすく説明してくださったことで、信託契約締結後、私自身が受益者代理人としてどのような信託事務を行えばよいのかイメージできるようになりました。
信託契約を締結し全ての手続きが完了した今、改めて家族信託を行ってよかったと思うことはありますか。
(長男様)
信託は「財産」を託すものです。
ですが、信託契約を締結した今思うことは、財産以上のものを受託者として託されたのだと感じています。

(長男様)(二男様)
今までは母の体調が悪くなった場合に備えて対策を取っていませんでしたので、常に不安を抱えていました。
ですが、今回、家族信託をしたことで、万が一、母の体調が悪くなっても「信託しているのだから大丈夫」と自分たちに言い聞かせることで、不安に思うことなく踏ん張っていくことができると思います。
私たち兄弟にとって、家族信託が精神的支えになるでしょう。
無事に信託契約が締結でき、お母様は何か仰ってましたか。
(二男様)
母も安心したようで、心配していた体調も良いようです。
お費用について感想をお聞かせ下さい。
(長男様)
家族信託を取り扱っている事務所の中には安い価格設定をしている事務所がありますが、業務内容に不安を感じます。
国本司法書士事務所の場合、打合せの回数や業務の内容を考えれば適正価格だと思います。
■国本からひと言
インタビューの最後に長男様がおっしゃった言葉が今も忘れられません。
「家族信託は子から親へのプレゼントです。家族信託を行うことで親が安心してくれたのであれば、少しは親孝行できたかなと思います。」

打合せの際いつもお母様の体調を気遣っておられた二男様。
「母の不安を取り除くことができ、私自身、安心できました。」と最後はとても晴れやかな笑顔でいらっしゃいました。

親の認知症や病気などに備える財産管理の対策としては、家族信託以外にも任意後見や法定後見制度等があります。その中でも家族信託は、信頼できる家族で家族の問題を解決していきます。

「お互いに助け合うことができる家族がいる。親孝行させてもらえる親がいる。幸せなことだな。」
「私はどんな親孝行ができるのだろうか。」
A様ご家族のお陰で、そんなことを考えさせてもらうことができました。
A様ご家族の皆様に感謝です。

Share