解決事例
遺言書・お客様インタビュー T様
- ご相談者
- 神戸市灘区 T様
- ご相談内容
- 私たち夫婦には子供が二人います。次男にはすでに賃貸不動産を贈与しています。兄弟平等にしたいと思うのですが、遺言書を書いたほうがいいでしょうか?
- 解決内容
- 次男の方に贈与した不動産以外にも不動産をお持ちでしたので、兄弟が平等になるような内容での遺言書の作成をお勧めしました。
ご主人の不動産の一部を次男の方に贈与する手続きを担当させて頂いたことがきっかけで、遺言書作成の担当もさせて頂きました。今回、ご夫婦それぞれ公正証書遺言書を作成して頂きました。
遺言書を作成する際に検討すべき遺留分や、相続開始後における遺言執行手続きのことなどをご説明させて頂きながら、公正証書遺言書の作成を進めてまいりました。
そして、将来お二人がなくなられてもお子さんたちが相続で争うことがないようにしてほしい、そんな想いを遺言書の最後に記載する「付言事項」に書いて頂きました。
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お客様インタビュー
- 遺言書を書こうと思われたきっかけを教えてください。
- 財産が多くあるわけではありませんので、遺言書については漠然とした思いしかありませんでした。
夫の所有している不動産のうち一部を次男に贈与したことをきっかけに、将来の相続では長男と次男が平等になるように、という気持ちから遺言書を書いておきたいと思うようになりました。
- 遺言書が完成するまで何度も打合せをさせて頂きました。実際に遺言書を書き終えて、遺言書に対する考えやイメージは変わりましたか?
- 遺言書を書くことで色々なことが整理出来たように思います。今までは「遺言書は特別なもの」というイメージがありましたが、実際に遺言書を書いてみることでちょっと身近なものになりました。
- 今回、ご主人と奥様のお二人に遺言書を書いて頂きました。ご夫婦でどんな話をされましたか。
- 遺言書を書き始めてから夫婦でいろいろな話をしました。
子供たちには何もしてやれなかったけれど、それぞれ自分の人生を歩んでいってほしいと思っていること、そして私たち夫婦は子供たちに迷惑をかけずに一緒に年を重ねていきたい、そんなことを夫婦で話しました。
- お二人のお子さんは遺言書のことについて何かおっしゃっていましたか?
- 遺言書を考え始めた時から子供たちには遺言書を書くことを話していましたが、特に具体的に子供たちと話をしたということはありません。ですが、贈与の手続きと遺言書の作成が終わったことで、子供たち自身も何か区切りのようなもの、そんなに大きなものではないのですが、少し感じているのではないかと思います。
- 遺言書の最後に「付言事項」を書いていただきました。付言事項を書かれたご感想をお聞かせください。
- 付言事項を考えるのが大変難しかったように思います。これを読む時にはもう話をすることがない時ですから。書きたい事はたくさんあるのですが、どう書けばいいのか、どう伝えたらいいのか、またどう伝わるのだろうか。。。考えれば考えるだけ書けなくなる。。。何とか書き上げた付言事項の想いが伝わればいいのですが。
- 遺言書を無事に完成された今のご感想をお聞かせください。
- 遺言書を必要とする時点での社会情勢や個人的な状況がどうなっているのか分かりませんが、子供たちが遺言書の内容に沿って考えてくれれば、兄弟が相続で争う事はないであろうと思っています。
遺言書を書きあげたことでひと段落しました。何年生きられるか分かりませんが、これから夫婦で新しいこの先に向かって前進していきたいです。
- 遺言書を書こうかどうか悩んでいらっしゃる方にメッセージをお願いいたします。
- ご家庭によって色々とご事情があることと思いますが、書こうかどうか悩むなら書いた方が良いのではないかと思います。一度きりのことですから。
- 国本司法書士事務所へのメッセージをお願いいたします!
- 贈与の手続きから公正証書遺言書作成まで大変お世話になりました。分からないことばかりで緊張と不安で一杯でしたが、とても分かりやすく丁寧にお話していただき有難うございました。感謝しております。
- 【国本からひと言】
- 付言事項を書くことを私からご提案したところ、最初は「そんな文章書けないな」とおっしゃっていたご主人ですが、いざ書き出してみると、自ら何度も書き直しをされて納得のいく付言事項を書いていただくことが出来ました。
読ませていただくと、家族のこと、奥様のこと、そして子供たちに対する感謝の気持ちで溢れる内容でした。「この家族で過ごした日々はとても幸せでした。みんな有難う」寡黙なご主人が書かれたこの一文を読ませて頂いたときは、私自身、心が震えたのを今でも覚えています。
いつも打合せの際にご夫婦がおっしゃっていた言葉がとても印象的でした。「子供たちが争わずにそれぞれの人生を幸せに過ごしてもらいたい」と。
大丈夫、必ずその思いはお子さんたちに伝わりますよ!!