相続人が海外で行方不明
2)海外の行方不明の相続人を探す方法〜①外務省の所在調査
3)海外の行方不明の相続人を探す方法~②現地日本人会などへ問合せ
4)海外の行方不明の相続人を探す方法~③インターネットを活用する
これからお話するこの方法は、ちょうど今から一年前に実際に私が試してみて、永年連絡がとれなかった相続人が見つかった方法です。
インターネットで名前を検索
90歳代の女性が亡くなりました。
夫も子供もいないため、相続人は姉になりました。
その姉も女性より先に他界しており姉の子である姪2名が相続人になりました。
姪のうち長女は昭和30年代に、アメリカ人と結婚後アメリカに渡り、妹の二女とはこの10年以上連絡を取っていませんでした。
二女が長女と女性の遺産について遺産分割協議をしようと思い、連絡先を調べたところ、電話帳を紛失してしまっており連絡が取れない状態でした。
「困ったな~。連絡が取れなければ遺産分割協議ができない」
と私もお手上げ状態。
二女の方から長女の方の英語名をお聞きしていたので、
事務所で時間が空いた時に何となく長女の方の英語名をインターネットで検索してみると、、、、、
なんと、長女の方らしき人物が検索でヒットしました。
長女の方が卒業された高校の同窓会通信がインターネット上で掲載されており、そこに長女の近況報告と現在の住所や電話番号が記載されていたのです。
国際電話で最新の連絡先がわかることも
さっそく、二女の方にご了解を得て、同窓会通信に記載されていた電話番号に国際電話をかけてみました。
ところが、残念なことに、電話に出た人は全くの別人。
この国際電話、実は、私が実際にアメリカに電話をかけたのではありません。
KDDIの電話サービス、「国際オペレータ通信」を利用しました。
これはオペレータが話したい相手を電話口まで呼び出してくれるシステムです。
(英語が少々、いやいや、かなり苦手なので英語で電話なんて私にはできません。。。。)
「長女が見つからないと困るな~」と私がオペレータにぼやくと、
「少しお時間いただけますか?少しお調べしますね」とオペレータの方。
しばらくすると、
「同じ州に同じお名前の方が、別の電話番号でいらっしゃるようです。
もう一度、電話してみましょうか?」と返事が。
「ぜ、ぜひ、電話してください!!」と叫ぶ私。
数分後、
なんと、私が探していた長女の方が電話に出られたんです。
最初は、久しぶりの日本語のためたどたどしくお話をされたのですが、叔母が亡くなったことや今後の相続手続についてご説明すると、故郷のこと、亡くなった叔母のこと、そして妹さんのことをとても懐かしがられて、たくさんお話をして下さいました。
それからは、長女の方とはメールや郵便で相続手続を進めて行きました。
相続人の方が海外にいる場合、相続手続は通常よりも複雑になります。
特に長女の方はアメリカ国籍を取得されていたのですが、日本の戸籍には日本人として記載が残っており、法務局で相続登記を行う上では問題がありました。
そこは司法書士の腕の見せ所です!
なんとか二カ月後には、無事に遺産分割協議が成立し不動産の相続登記も完了しました。
(この点は、後日、ブログでお話いたしますね。)
「インターネットで名前を検索してみる。」
みなさんも知り合った人を検索することはよくありますよね。
IT社会の現代でITを使わない手はありません。
こんな当たり前のことから行方不明の方の所在を調べるヒントが見つかることもあります。
「一つのヒントから行方不明の方に辿り着く」
必ずそうなるとは限りませんが、
私の経験が同じケースで悩んでられている方々のお役に立てば嬉しいです。
■家族信託のご相談も受付中!■
司法書士 国本美津子が
一般社団法人家族信託普及協会「家族信託専門士」を取得しました!
・相続人が既に認知症で将来、遺産分割協議ができないかもしれない
・親の実家を売却し介護施設に入居したいが親が認知症になると売却が困難になるかもしれない
・障がいを持つ子供の将来が親である自分が亡くなると心配。
そんな心配をお持ちの方は、ぜひ「家族信託」を検討してみましょう。
「家族信託」で不安や心配を安心にかえるお手伝いができるはずです。
■個別相談のご予約■
電話 078-412-2244
JR摂津本山駅 南へ徒歩1分の事務所で、女性司法書士がゆっくりと丁寧にお話をお聞き致します。まずはお気軽にお電話ください。
約1時間 相談料5000円(税別)を頂戴しております。
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相続人が海外で行方不明
2)海外の行方不明の相続人を探す方法〜①外務省の所在調査
3)海外の行方不明の相続人を探す方法~②現地日本人会などへ問合せ
4)海外の行方不明の相続人を探す方法~③インターネットを活用する
これからお話するこの方法は、ちょうど今から一年前に実際に私が試してみて、永年連絡がとれなかった相続人が見つかった方法です。
インターネットで名前を検索
90歳代の女性が亡くなりました。
夫も子供もいないため、相続人は姉になりました。
その姉も女性より先に他界しており姉の子である姪2名が相続人になりました。
姪のうち長女は昭和30年代に、アメリカ人と結婚後アメリカに渡り、妹の二女とはこの10年以上連絡を取っていませんでした。
二女が長女と女性の遺産について遺産分割協議をしようと思い、連絡先を調べたところ、電話帳を紛失してしまっており連絡が取れない状態でした。
「困ったな~。連絡が取れなければ遺産分割協議ができない」
と私もお手上げ状態。
二女の方から長女の方の英語名をお聞きしていたので、
事務所で時間が空いた時に何となく長女の方の英語名をインターネットで検索してみると、、、、、
なんと、長女の方らしき人物が検索でヒットしました。
長女の方が卒業された高校の同窓会通信がインターネット上で掲載されており、そこに長女の近況報告と現在の住所や電話番号が記載されていたのです。
国際電話で最新の連絡先がわかることも
さっそく、二女の方にご了解を得て、同窓会通信に記載されていた電話番号に国際電話をかけてみました。
ところが、残念なことに、電話に出た人は全くの別人。
この国際電話、実は、私が実際にアメリカに電話をかけたのではありません。
KDDIの電話サービス、「国際オペレータ通信」を利用しました。
これはオペレータが話したい相手を電話口まで呼び出してくれるシステムです。
(英語が少々、いやいや、かなり苦手なので英語で電話なんて私にはできません。。。。)
「長女が見つからないと困るな~」と私がオペレータにぼやくと、
「少しお時間いただけますか?少しお調べしますね」とオペレータの方。
しばらくすると、
「同じ州に同じお名前の方が、別の電話番号でいらっしゃるようです。
もう一度、電話してみましょうか?」と返事が。
「ぜ、ぜひ、電話してください!!」と叫ぶ私。
数分後、
なんと、私が探していた長女の方が電話に出られたんです。
最初は、久しぶりの日本語のためたどたどしくお話をされたのですが、叔母が亡くなったことや今後の相続手続についてご説明すると、故郷のこと、亡くなった叔母のこと、そして妹さんのことをとても懐かしがられて、たくさんお話をして下さいました。
それからは、長女の方とはメールや郵便で相続手続を進めて行きました。
相続人の方が海外にいる場合、相続手続は通常よりも複雑になります。
特に長女の方はアメリカ国籍を取得されていたのですが、日本の戸籍には日本人として記載が残っており、法務局で相続登記を行う上では問題がありました。
そこは司法書士の腕の見せ所です!
なんとか二カ月後には、無事に遺産分割協議が成立し不動産の相続登記も完了しました。
(この点は、後日、ブログでお話いたしますね。)
「インターネットで名前を検索してみる。」
みなさんも知り合った人を検索することはよくありますよね。
IT社会の現代でITを使わない手はありません。
こんな当たり前のことから行方不明の方の所在を調べるヒントが見つかることもあります。
「一つのヒントから行方不明の方に辿り着く」
必ずそうなるとは限りませんが、
私の経験が同じケースで悩んでられている方々のお役に立てば嬉しいです。
■家族信託のご相談も受付中!■
司法書士 国本美津子が
一般社団法人家族信託普及協会「家族信託専門士」を取得しました!
・相続人が既に認知症で将来、遺産分割協議ができないかもしれない
・親の実家を売却し介護施設に入居したいが親が認知症になると売却が困難になるかもしれない
・障がいを持つ子供の将来が親である自分が亡くなると心配。
そんな心配をお持ちの方は、ぜひ「家族信託」を検討してみましょう。
「家族信託」で不安や心配を安心にかえるお手伝いができるはずです。
■個別相談のご予約■
電話 078-412-2244
JR摂津本山駅 南へ徒歩1分の事務所で、女性司法書士がゆっくりと丁寧にお話をお聞き致します。まずはお気軽にお電話ください。
約1時間 相談料5000円(税別)を頂戴しております。
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海外の行方不明の相続人を探す方法~③インターネットを活用する
永年、海外で行方不明の相続人を探す方法をお伝えしています。
今日は「③インターネットを活用する方法」です。
これからお話するこの方法は、ちょうど今から一年前に実際に私が試してみて、永年連絡がとれなかった相続人が見つかった方法です。
インターネットで名前を検索
90歳代の女性が亡くなりました。
夫も子供もいないため、相続人は姉になりました。
その姉も女性より先に他界しており姉の子である姪2名が相続人になりました。
姪のうち長女は昭和30年代に、アメリカ人と結婚後アメリカに渡り、妹の二女とはこの10年以上連絡を取っていませんでした。
二女が長女と女性の遺産について遺産分割協議をしようと思い、連絡先を調べたところ、電話帳を紛失してしまっており連絡が取れない状態でした。
「困ったな~。連絡が取れなければ遺産分割協議ができない」と私もお手上げ状態。
二女の方から長女の方の英語名をお聞きしていたので、
事務所で時間が空いた時に何となく長女の方の英語名をインターネットで検索してみると、、、、、
なんと、長女の方らしき人物が検索でヒットしました。
長女の方が卒業された高校の同窓会通信がインターネット上で掲載されており、そこに長女の近況報告と現在の住所や電話番号が記載されていたのです。
国際電話で最新の連絡先がわかることも
さっそく、二女の方にご了解を得て、同窓会通信に記載されていた電話番号に国際電話をかけてみました。
ところが、残念なことに、電話に出た人は全くの別人。
この国際電話、実は、私が実際にアメリカに電話をかけたのではありません。
KDDIの電話サービス、「国際オペレータ通信」を利用しました。
これはオペレータが話したい相手を電話口まで呼び出してくれるシステムです。
(英語が少々、いやいや、かなり苦手なので英語で電話なんて私にはできません。。。。)
「長女が見つからないと困るな~」と私がオペレータにぼやくと、
「少しお時間いただけますか?少しお調べしますね」とオペレータの方。
しばらくすると、
「同じ州に同じお名前の方が、別の電話番号でいらっしゃるようです。
もう一度、電話してみましょうか?」と返事が。
「ぜ、ぜひ、電話してください!!」と叫ぶ私。
数分後、なんと、私が探していた長女の方が電話に出られたんです。
最初は、久しぶりの日本語のためたどたどしくお話をされたのですが、叔母が亡くなったことや今後の相続手続についてご説明すると、故郷のこと、亡くなった叔母のこと、そして妹さんのことをとても懐かしがられて、たくさんお話をして下さいました。
それからは、長女の方とはメールや郵便で相続手続を進めて行きました。
相続人の方が海外にいる場合、相続手続は通常よりも複雑になります。
特に長女の方はアメリカ国籍を取得されていたのですが、日本の戸籍には日本人として記載が残っており、法務局で相続登記を行う上では問題がありました。
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なんとか二カ月後には、無事に遺産分割協議が成立し不動産の相続登記も完了しました。
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「一つのヒントから行方不明の方に辿り着く」
必ずそうなるとは限りませんが、
私の経験が同じケースで悩んでられている方々のお役に立てば嬉しいです。
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