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関西学院大学法学部で非常勤講師を務めています
3年前から母校である関西学院大学の法学部で非常勤講師を務めています。
私を含め関西学院大学を卒業した司法書士7名が、リレー形式で法学部の2回生を対象に「司法書士による法律実務入門」という講義を担当しています。
私の担当は「担保物権 抵当権と競売」と「成年後見と民事信託」といった講義です。
これらのテーマについて、学生の皆さんが社会に出た際に備えて知っておくべきことなどを、司法書士の日頃の業務を紹介しながらお話しています。
先日、2024年度の最後の授業が終わりました。
毎回100名以上の学生の皆さんが講義に出席されますが、先日の授業は最終回とあって教室はほぼ満員状態でした。
日頃の司法書士の業務ではお客様と一対一で会話をすることがほとんどで、大勢の方の前でお話をする機会はそれ程多くはありません。
初めて講義を担当したときは、100名以上の学生さんの顔が一斉に教壇に立つ私の方に迫ってくるようで、とても緊張したことを思えています。
ですが今では教壇に立つことにも慣れ、講義を聴いている学生さんの一人一人の顔を見ながら、声に出すことはできなくても「今の説明はちょっと難しかったかな」とか「今の説明わかるかな」と私の心の中で学生の皆さんと会話をするつもりで講義を行っています。
この講義では司法書士の業務を紹介することで、学生の皆さんに法律のこと、そして学生の皆さんが社会に出た際に法律とどのように関わっていくことになるのか等をお伝えしているのですが、改めて伝えることの難しさを実感しています。
教材を作成する際一番悩んだことは、どうすれば学生の皆さんに法律を身近に感じてもらえるだろうか、という点でした。
たとえば、銀行から融資を受けたことがない学生の皆さんにどうやって抵当権を理解してもらおうか、高齢の親の財産管理で利用されることが多い成年後見や民事信託を若い学生の皆さんにどんな風に伝えればいいのか、悩みながら教材を作成しました。
若い方々に、皆さんが認知症になった時の対策を考えましょう、といっても全く興味をもってもらえないですからね。
難しい民法や信託法であっても、講義の中でこれらの法律を身近に感じて自分の問題として考えることができれば、きっと学生の皆さんの心のどこかで記憶に残るはずです。
将来、その記憶が学生の皆さんの人生の役に立つことが出来ればいいな、そんな思いで講義を担当しています。
講義後、学生の皆さんから「国本先生の講義は分かりやすく、とても楽しい講義でした。」とコメントをいただくと、何とか伝わったのかな、と嬉しさがこみ上げてきます。
講義も楽しいですが、何より嬉しいことは、学生時代の思い出がたくさん詰まった大好きな母校で教鞭をとることができる、ということです。
講義がある日は早めに学校を訪れ、記念グッズを購入したり、校舎を見て回るのが私の密かな楽しみです。
来週から定期考査が始まります。1月末に定期考査の採点を行い、春からは本年度の教材作りが始まります。
今年も学生の皆さんにとって実りのある講義になるよう頑張っていきたいと思います。
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