スタッフブログ
遺言を担当したお客様からメッセージをいただきました。
夏休みのある日。
国本司法書士事務所としては一週間ほど休みをいただいている。だが、私はというと、この一週間ほとんど事務所に出て仕事をしている。一週間丸々休みたい所だけども、仕事がたまった休み明けのことを考えると、もう恐ろしくっておちおち休みが取れません。
ということで、誰からも電話がかかってこないひっそりとした事務所で、ひたすら、そして黙々と仕事に励む。
お弁当も持って来ているので、朝から夜まで一歩も事務所から出ずに籠もれば、電話や雑務に追われず仕事がびっくりするくらい進む。いや〜よく働きました。
ちょっと自画自賛になるのだが、私はとっても働きものだ(と思う)。
朝から外で取引や打ち合わせをして、急いで事務所に戻って書類作成に没頭。仕事柄、同時に色々な種類の仕事をこなさないといけない。1日に不動産取引や会社法人の関係、遺言書や家族信託の契約書作成と数種類の書類を完成させることもある。
だから、1日が終わる頃になると、もう首が凝る、っていうもんじゃありません。肩甲骨のあたりが重くって痛くって、肩から背中にかけて鉄板でも背負っている、誰か私の背中にのかってる!?って思うくらい、もうかちかちのぱんぱんになるのだ。
しかし。。。ある時、ふっと気が付いた。それは、こんなにハードなのに精神的なストレスがないってこと。
私の場合、見た目と違って(?)どうも私の心は打たれ強いようで、仕事や体の疲れで少々陰鬱な気分になっても、しばらくすると何事もなかったかように忘れている場合が多い。素晴らしく健康的な自分の心に感謝、感謝。よく体と心は繋がっている、というけども私の場合はもしかして繋がってない???
よく考えてみると、司法書士事務所を開業してからこの15年、一度も仕事が嫌になったことがない。逆に、肩さえ凝らなければずっと仕事をしたいのに、とさえ思っている。
でも、どうして私そんなに働くんだろう。。。。私は考える。今までの自分を振り返ってみる。
開業したての三十代。もうこの時期はただひたすらに、目の前の仕事をこなすので精一杯だった。なんたって小さくても事務所の社長ですからね、「なぜ働くのか」なんて考える余裕もないまま過ぎ去った若い三十代でした。
そして四十代。仕事も乗りに乗ってた毎日。相続や遺言の分野に力を入れ始めたのもちょうどこの頃。きっかけはお客様からのある一言だった。
まだ事務所のホームページもなかった頃、地元の女性が事務所に尋ねて来られて亡くなられたご主人の相続登記のご依頼をして下さった。ご夫婦にはお子さんがいらっしゃらなかったので相続人はその女性と亡ご主人のご兄弟。女性に代わってご兄弟と書類のやり取りをして無事に相続登記が終わった時、女性が私のこうおっしゃった。
「あなたに出会えてよかった。感謝しているのよ。ありがとう。」
とても嬉しかったのを覚えている。この一言がきっかけで、私は相続や遺言のお仕事にもっと本格的に取り組んでいきたい、と思ったのだ。
その時「相続や遺言といった今までの不動産の仕事とは違う分野をもっと突き詰めていく気持ちはあるか」と自分自身に問うてみたし、そして、「やってみたい」と自分自身で即答したことを今でも覚えている。
たぶん、私はこの言葉をお客さんに言って欲しくて仕事を頑張っているのかもしれない。
先日、遺言書作成を担当させていただいた男性からこんなメールをいただいた。
「先生にご依頼して、本当に良かったです。」
この言葉のおかげで、これからもまた頑張れる。そんな気がする。
ただ、さすがにね、もう若くはありませんから、突然倒れないように気をつけないといけない年頃ですから、もうちょっと自分を大切にしながら息の長い司法書士になるよう、に心がけていきます。
残り少ない夏休み、皆さん楽しんでくださいね。
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